『LiBパートナー』って知ってる?モバイルバッテリーなどに対する安全・安心の取り組みとは

近年、スマートフォンやタブレットなどの端末の使用が一般的になり、普段使いはもちろん職場や教育現場でも取り入れられるようになりました。電話やメールなどの連絡機能だけではなく、ネットショッピングや経路案内、SNSなど幅広い機能によって生活が豊かになっています。
一方、外出先で端末を使用する場合は、バッテリー残量に注意しなければなりません。そのため、モバイルバッテリーを持ち歩いている方も多いです。
ところが、最近では「自宅や電車内、飛行機内でモバイルバッテリーが発火した」というニュースが度々報じられるようになりました。これらのトラブルにより、負傷者が出たり、公共交通機関が乱れたりしています。
このような報道から「モバイルバッテリーは危ない機器なのではないか」と感じている方もいるかもしれません。しかし、使用方法や注意事項をきちんと理解していれば、モバイルバッテリーを安全に使うことができます。
また、モバイルバッテリーなどを安全に使用するための取り組みとして『LiBパートナー』が登場しています。今回は、LiBパートナーの取り組みや混同しがちな『JBRC』との違い、モバイルバッテリーの安全な使い方について解説します。
『LiBパートナー』とは?どんな活動をしているの?
はじめに『LiBパートナー』とはどういう組織なのかについて解説します。具体的な活動内容もチェックしていきましょう。
まず、LiBとはリチウムイオンバッテリーのことを表します。さまざまな金属の中で最も軽い元素であるリチウムを使用した二次電池(バッテリー)で、充電することで繰り返し利用できるのが特徴です。
リチウムイオンバッテリーは大容量かつ軽量で、世界中で幅広く活用されています。例えば、スマホやモバイルバッテリー、デジタルカメラ、ドローン、電気自動車などがあります。
つまり『LiBパートナー』は直訳すると「リチウムイオンバッテリーのパートナー」という意味になります。

『LiBパートナー』という取り組みは、環境省によって始まりました。近年、ゴミ収集車やゴミ処理場でリチウムイオン電池による火災が発生していることなどを鑑み、これらの火災事故防止に繋がる啓発活動や回収作業、イベント開催などを実施する自治体や事業者を『LiBパートナー』として認定する仕組みです。
具体的には、以下の取り組みが示されています。
②リチウムイオン電池等の発煙・発火等の危険性の低減につながる取組や周知・啓発に関すること
③リチウムイオン電池等が発煙・発火等した際の対処方法やその周知・啓発に関すること
LiBパートナーを志す自治体や事業者は、環境省の規約を確認し、申し込みを行います。認定された団体は「リチウムイオン電池による火災防止強化キャンペーン(9/1~12/31)」や「リチウムイオン電池による火災防止月間(11/1~30)」の期間に取り組みを実施し、実績を報告することになっています。
例えば、LiBパートナーの熊本県菊池市では、令和7年4月からリチウムイオン電池本体や、電池類が取り外せない小型家電を「特定品目」としてゴミステーションに出せるようになりました。また、令和7年8月には菊池市役所の環境課窓口での回収もスタートしています。
そのほかにも、エンジニアが消防署が主催する勉強会に参加し、その内容を社内に共有する取り組みや、学生の工場見学の受け入れ・教育現場への出前授業といった取り組みを実施し、環境や安全・安心をテーマにした学びを提供しているパートナー団体も増加傾向にあります。
『JBRC』とは?LiBパートナーとの違いをチェック

次に『LiBパートナー』と混同しやすい『JBRC』についてご紹介します。組織や具体的な活動内容について確認していきましょう。
JBRC(Japan Portable Rechargeable Battery Recycling Center)は『LiBパートナー』のように、活動している団体を表す言葉ではなく、小型充電式電池の再資源化を目指すひとつの団体です。2001年の「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づき、2004年に一般社団法人として設立されました。
JBRCは、2025年9月に『LiBパートナー』に認定され、リチウムイオン電池による火災事故防止を目的とした活動をスタートさせたばかりです。公式サイトでは、一般の方向けにリサイクルマークの見分け方や不要電池の処分方法などを公開しています。
JBRCは、小型充電式電池を製造・使用するメーカーや、輸入事業者などをJBRC会員として、小型充電式電池のリサイクル活動を共同で行っています。これらの事業者には「資源の有効な利用の促進に関する法律」によって小型充電式電池の回収や再資源化が義務付けられており、正しい回収作業や再資源化を目指すためにも有効な団体といえるでしょう。
具体的には、正しい分別の促進や、回収可能な電池の種類の周知、安全な取り扱いの徹底を促しています。また、回収・再資源化した小型充電式電池の状況を公表し、リサイクル促進に繋がる広報活動・情報発信を行っています。
さらに、ブースの出展や小学生を対象としたリサイクル授業、企業を対象とした講演会などさまざまな場所に足を運び、活動を行っています。JBRCは『LiBパートナー』と同様に、リチウムイオン電池による事故を未然に防ぐための取り組みに欠かせない団体です。
株式会社MOTTERUもJBRCに加盟し、リサイクルのご協力をお願いしております。詳しくはこちらのページをご参照ください。
ニュースリリース – 株式会社MOTTERUはJBRCに加盟しています | MOTTERU (モッテル)
モバイルバッテリーの安全な使い方を振り返ろう

『LiBパートナー』や『JBRC』をはじめとして、リチウムイオン電池などが搭載された電子機器を安全に使用し、そして事故なく環境にやさしい廃棄を目指す取り組みが全国各地で行われています。しかし、私たち一人ひとりが正しい使い方・処分方法を理解していなければ、再び火災などのトラブルが発生することでしょう。
ここからは、モバイルバッテリーを例に安全な使い方について振り返ります。ご自分の使用方法を確認し、今後見直せる部分があれば、ぜひ今日からチャレンジしてみてくださいね。
モバイルバッテリーに内蔵されているリチウムイオン電池は熱に弱い特徴があります。ドライヤーや暖房器具の近くで使用したり、放置したりするのは大変危険です。
特に、暑い季節は車の中にモバイルバッテリーを放置しないように気を付けましょう。夏の車内は40度以上の高温になるので、モバイルバッテリーが膨張して爆発する恐れがあります。保管時は0~35度程度の涼しい場所が適切です。
また、モバイルバッテリーをはじめとする電子機器は、湿度の高い場所や水濡れも苦手です。雨の日に持ち歩く場合は十分に注意し、モバイルバッテリーの故障を防ぎましょう。
モバイルバッテリーでスマホを充電しているときは、スマホの操作を控えることが大切です。充電中にスマホを操作すると熱が余計に発生し、リチウムイオン電池の劣化を促してしまいます。
モバイルバッテリーが高温になると発火のリスクが高まるため、緊急時でなければ充電中はスマホを操作しないよう心がけてください。
モバイルバッテリーを頻繁に使用しない場合は、充電器に差したまま放置したり、バッテリー残量が0のまま長時間保管したりすることがあるかもしれません。しかし、満充電の状態が続くことも、バッテリー残量がないまま放置することもモバイルバッテリーの劣化に繋がってしまいます。
モバイルバッテリーを長期間使用しない場合は、目安として0%の状態を3か月以上放置しないようにしてください。
そのため、長時間使用しない場合でもバッテリー残量が50~80%になるよう定期的に充電を行い、保管しましょう。例えば「毎月〇日にモバイルバッテリーの充電をする」というように、モバイルバッテリーのメンテナンスを習慣化すると良いですね。
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