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2024.09.13 モバイルバッテリー

モバイルバッテリーの発火事故が起きる理由とは?危険なNG行為と防止策を徹底紹介!

モバイルバッテリーの発火事故が起きる理由とは?危険なNG行為と防止策を徹底紹介!

スマートフォンやタブレットなど、外出時に端末を気軽に充電できるモバイルバッテリーは、現代に欠かせないアイテムとなっています。充電しておくことで繰り返し使用できるので、予備電源として常に持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。大きなアミューズメントパークでは、レンタル用のモバイルバッテリーを設置している場合もあります。

 

近年急速に普及しているモバイルバッテリーですが、発火などの事故も起こっているため注意が必要です。事故が多発していることから、消費者庁でも注意を促しています。公共交通機関で事故が発生し、運行の遅延や火災が起こった事例もあるのです。

 

それでは、モバイルバッテリーの発火事故を防ぐために私たちができることはあるのでしょうか。今回は、モバイルバッテリーで発火が起きる原因や防止策について解説します。

 

 

モバイルバッテリーの発火事故はなぜ起きる?
使用時に注意すべき事項とは?
保管時に注意すべき事項は?
安全にご使用いただくために注意すべき事項

 

 

 

 

モバイルバッテリーの発火事故はなぜ起きる?

 

 

ほとんどのモバイルバッテリーには、リチウムイオン電池が内蔵されています。リチウムイオン電池は繰り返し充電可能な二次電池で、何らかのトラブルが起きると発熱し、発火や爆発を引き起こします。これらのトラブルが発生する原因について、詳しく確認していきましょう。

 

リチウムイオン電池が劣化し、電解質の酸化が起きる

バッテリーの使用には、どうしても発熱が避けられません。ただし、発火や爆発が起こるほど発熱する場合には、何らかのトラブルが考えられるでしょう。

リチウムイオン電池は、劣化すると電解質の酸化が起こります。電解質が酸化することでガスが発生し、バッテリーが内部から膨張してしまうのです。膨張によって直接的に発火や爆発が起こるとは考えにくいですが、これに衝撃が加わることで事故に繋がる恐れがあります。そのため、リチウムイオン電池の劣化がモバイルバッテリーの発火事故の原因のひとつと言えるでしょう。

 

モバイルバッテリー自体の品質が悪い

モバイルバッテリーは精密機械であるため、品質の低い製品ではトラブルが多くなる傾向があります。
著しく安価な商品などには、注意が必要です。

例えば、モバイルバッテリーの電気を送る箇所に組み込まれた安全装置は、充電中の発熱時に給電スピードを落とし、温度上昇を防ぐ役割があります。
しかし、品質の悪い製品では、この装置がきちんと機能しなかったり、安全装置自体が付いていなかったりする恐れもあるのです。

 

 

 

使用時に注意すべき事項とは?

 

モバイルバッテリーに内蔵されたリチウムイオン電池の発熱は避けらません。
また、発火事故が発生すると化学変化のため防止策はありません。
ただし、モバイルバッテリーの使用方法に気を配ることで、発火事故の原因を減らすことはできます。

ここからは、モバイルバッテリーの使用時に注意すべきポイントについて確認していきましょう。

 

高温を避ける

モバイルバッテリーを使用する際は、高温を避けて必要以上に発熱が起こらない環境を保つことが大切です。
発熱はバッテリー劣化の原因となるため、真夏の車内など高温の場所で使用することは絶対にやめましょう。
モバイルバッテリーだけではなく、充電する端末のバッテリーにも悪影響を及ぼしてしまいます。

また、カバンやポケットの中でモバイルバッテリーを使用するのも高温になるため大変危険です。
さらに、モバイルバッテリーが熱を持っている状態で濡れると発火事故を引き起こす恐れもあります。

 

衝撃や圧力を避ける

モバイルバッテリーは精密機械であり、強い衝撃を受けることで故障する恐れがあります。必ずしも発火や爆発を引き起こすわけではありませんが、丁寧に使用することを心がけてください。

例えば、ズボンのポケットにモバイルバッテリーを入れたまま座ると圧力が加わり、電池内部がショートしてしまう恐れがあります。
また、カバンや引き出しの中など、狭い空間に押し込んだり、落下やぶつけたりすることのないように気を付けましょう。

 

モバイルバッテリーを充電しながらの使用を控える

モバイルバッテリーを使用すると熱を発しますが、モバイルバッテリーを充電中しながらスマートフォンなどの端末をモバイルバッテリーで充電する(パススルー充電)とさらに発熱します。
パススルー充電はリチウムイオン電池を発熱させ、劣化を促進させます。

パススルー充電は便利な機能ですが、パススルー充電を控えることにより、モバイルバッテリーをより長く安全に使うことができます。

 

 

保管時に注意すべき事項は?

 

 

モバイルバッテリーは、使用時だけではなく保管時にも気を配ることでバッテリーの劣化などを防ぐことができます。モバイルバッテリーの保管時に注意すべきポイントについて、確認していきましょう。

 

高温多湿を避ける

使用していない間にも、モバイルバッテリーは徐々に劣化していきます。そのため、できるだけ長持ちさせる保管方法を心がけることが大切です。

使用しているかどうかに関わらず、モバイルバッテリーは高温多湿な環境が苦手です。暑い季節など、直射日光の当たる場所は避け、風通しの良い環境に保管してください。リチウムイオン電池が最も性能を発揮する温度は、25度前後だと言われています。予備電源としてモバイルバッテリーを持ち歩く場合も、長期間カバンに入れっぱなしということは避けるようにしましょう。

 

残量が0%のままモバイルバッテリーを保管しない

モバイルバッテリーを長期間使用しない場合も適度に充電を行い、本体のバッテリー残量が0%にならないよう注意することで劣化を防ぐことができます。
モバイルバッテリーは使用していなくても自然放電が発生し、残量が0%の状態で長期間放置するとリチウムイオン電池に負担がかかってしまうからです。

製品によっても異なりますが、モバイルバッテリーを長期間使用しない場合は3か月~半年を目安にバッテリー残量を確認すると良いでしょう。
常にモバイルバッテリーが使用できる状態にしておくことは、防災対策としても有効です。

 

 

安全にご使用いただくために注意すべき事項

 

 

これまで、モバイルバッテリーの発火事故などを防ぐための工夫についてご紹介してきました。使用しているときだけではなく、保管方法にも気を配ることで、モバイルバッテリーをより安全に、より長く使用することができます。

ここからは、モバイルバッテリーをもっと安全に使用するためのポイントについて解説します。注意点を理解して、モバイルバッテリーを賢く使いこなしましょう。

 

PSEマークの付いた製品を選ぶ

PSE(Product Safety Electrical appliance & materials)マークは、電気用品安全法の用件を満たした製品のみが表示できるものです。電気用品安全法には「特定電気用品(116品目)」と「特定電気用品以外の電気用品(341品目)」が定められており、モバイルバッテリーは2019年2月より電気用品安全法の規制対象になっています。

つまり、2019年2月以降のモバイルバッテリーにはPSEマークの表示が義務付けられ、PSEマークのない製品は製造や輸入、そして販売が禁止されているのです。モバイルバッテリーを使用する場合はPSEマークを確認し、国の安全が保障されている製品かどうかをチェックするようにしてください。

 

中古品に注意する

フリマアプリやリサイクルショップの中には、中古品のモバイルバッテリーを販売しているお店もあるでしょう。また、友人が短期間使用していたモバイルバッテリーを譲り受けた、というケースも耳にします。

一方、開封済みの製品や中古品はどのように使用されてきたかが分からず、メーカー保証がない場合も多いです。安全面には疑問が残り、トラブルに繋がるリスクも高いため、モバイルバッテリーは新品を購入するようにしてください。

 

処分方法にも気を配ろう

 

残念ながらモバイルバッテリーには寿命があり、適切なタイミングで買い替えを行うことが重要です。充電速度が遅くなったり、異常な発熱を感じたり、バッテリー部分に膨張が見られたりした場合は早めに買い替えを行いましょう。

また、モバイルバッテリーを処分する際は廃棄方法に注意することで事故を防ぐことができます。家庭ごみとして処分するのではなく、自治体の指示に従った廃棄を心がけましょう。家電量販店にはリサイクルBOXなどが設置されている場合もあるので、購入ショップの店内を確認してみてください。

 

 

 

 

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MOTTERUは小型充電式電池のリサイクルを推進するJBRCに加盟しています。
処分時は近隣の協力店などで回収・リサイクルが可能です。

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