意外と知らない?スマホバッテリーを長持ちさせる方法
年齢・性別を問わず、多くの人が自分専用のスマートフォンを保有する時代となりました。
プライベート用と仕事用を使い分け、複数台持ち歩く方もいるでしょう。
スマートフォンの機能性・利便性が向上する一方で、本体価格も年々高額になっています。
そのため、スマートフォンを頻繁に買い替えるのではなく、できるだけ長く使用する方が増えてきました。
スマートフォンを長く使用する上で気になるのが「バッテリーの寿命」です。
バッテリーは消耗品であるため、バッテリーを交換しない限りスマートフォンはいずれ使用できなくなってしまいます。
バッテリーの寿命を長くするためには、どのようなポイントに注意してスマートフォンを使用すれば良いのでしょうか。
今回は、スマートフォンのバッテリーを長持ちさせる方法について解説します。
スマホバッテリーって何に弱いの?
スマホバッテリーの寿命を縮めてしまう状況やNG行為とは?
スマホ自体の設定も見直してみよう
スマホバッテリーを長持ちさせるためのコツとは?
スマホバッテリーって何に弱いの?
はじめに、スマートフォンのバッテリーがどのような状態を“苦手”としているのかについて説明します。
ご自身のスマートフォンを普段どのように使用しているのかについて振り返りながら確認してみてくださいね。
バッテリーは熱に弱い
夏の暑い季節など、屋外でモバイルバッテリーを使用してスマートフォンを充電することはありませんか。
実は、スマートフォンに内蔵されているバッテリーは熱に弱い部品です。
ほとんどのスマートフォンには、リチウムイオン電池を用いたバッテリーが内蔵されています。
リチウムイオン電池は非常に熱に弱く、高温多湿の場所に放置したり、スマートフォンを使用したりすることはバッテリーの劣化につながります。
また、リチウムイオン電池が熱を帯びることでバッテリーが膨張し、発火や故障を引き起こす恐れもあります。
特に、周辺温度が35度を超えた環境で使用するとバッテリーの温度が上昇し危険な状態になります。
スマートフォンの使用時や保管は温度に十分気を配るようにしてください。
フル充電や残量0の状態はバッテリーに負担をかける
寝る前にスマートフォンを充電ケーブルに接続し、朝起きるまでにフル充電しておく、という方も多いのではないでしょうか。
実は、充電状態を100%にするよりも、80%程度に留めておく方がバッテリーの寿命は長くなります。
スマートフォンのバッテリーをフル充電すると、ふたつの電極のうちプラス電極には負荷がかかった状態になってしまいます。
リチウムイオン電池はほかの電池と比較して自己放電が少ないという特徴があるので、負荷が長時間続いてしまうのです。
また、バッテリー残量が0%になってしまうと、今度はマイナス電極に負荷がかかってしまいます。
エネルギーを蓄積する部分が変質し、十分に充電できなくなる恐れもあるため、常に20%程度はバッテリーが残っている状態を心がけるようにしましょう。
スマホバッテリーの寿命を縮めてしまう状況やNG行為とは?
次に、スマートフォンのバッテリーの寿命を縮めてしまう状況やNG行為について説明します。
当てはまる使い方をしていないか、確認してみてくださいね。
充電しながらスマートフォンを使用する
アプリなどを使用していると、スマートフォン本体が熱を帯びているように感じることはありませんか。
特に、動画を再生したり大容量のゲームをしたりすると、バッテリーがより熱を発してしまいます。
スマートフォンを使用する上でバッテリーが熱を発することは仕方のないことですが、過度の熱はバッテリーの劣化を促します。
充電中はより高温になりやすいため、充電しながらのスマートフォンの使用は控えるようにしましょう。
不要な機能が稼働している
GPSやWi-Fi、Bluetoothなどの機能が必要のないときでも稼働していることはありませんか。
さまざまな機能をオンにしているとバッテリー消耗が大きくなり、結果としてバッテリーの劣化を招きます。
また表面上では分からなくても、バックグラウンドでアプリが起動している場合、こちらもバッテリーを無駄に消費してしまいます。
不要なアプリが動いていないかをチェックし、アプリの終了やアンインストールを行いましょう。
電波の悪い場所でスマートフォンを使用する
スマートフォンは常に電波を受信し、携帯キャリアとの接続を維持しています。
この電波の強さによってスマートフォン本体の出力が調整されていますが、電波の悪い場所では接続を維持しようと出力を強めるため、より多くの電力を消費してしまうのです。
特に圏外の場合、スマートフォンは電波を探す動作を繰り返し行うので、さらに多くの電力が消費されてしまいます。
バッテリーの消費が激しいと感じるときは、電波の悪い場所にいるのかもしれません。
スマホ自体の設定も見直してみよう
スマートフォンのバッテリーを長持ちさせるのなら、本体の設定を見直してみると良いでしょう。
iPhoneやAndroidなど、製品モデルによって設定方法は異なりますが、一般的な見直しポイントをご紹介します。
省電力モードを選択する
スマートフォンのバッテリーを長持ちさせる最も簡単な方法は「省電力モード」への切り替えです。
設定画面から省電力モードを選択することで充電をコントロールし、80%程度で充電を止めたり、満充電状態を継続しないようにしたり、さまざまな機能が電力を消費しにくい状態に変更されます。
省電力モードは、近年発売されたほとんどのスマートフォンに採用されている機能です。
製品ごとに「低電力モード」や「バッテリーセーバー」などさまざまな名称で呼ばれています。
細かい設定を変更する
機能にこだわりがある方は、個々に応じて設定を変更しましょう。
例えば、画面がオフになるまでの時間や、画面の明るさ、キー操作音やバイブレーション、ダークモードなどの設定を変更することでバッテリーの消費量を抑えることが可能です。
また、先ほども述べたようにGPSやWi-Fi、Bluetoothなどの機能がオンになっていると、その機能を使用していないときでも電力を消費してしまいます。
細かい作業にはなりますが、必要なときだけ機能をオンにすることでバッテリーを長持ちさせることができるでしょう。
アプリの自動同期機能をオフにする
メールやSNSといったツールでは、スマートフォンだけではなくパソコンやタブレットなど、さまざまなデバイスで同じアカウントを使用している方も多いのではないでしょうか。
この場合、自動同期が行われ、常に通信が起こることでバッテリーの消耗を促す恐れがあります。
自動同期によってアプリが自動的にデータを更新すると、意図しない通信や処理が発生します。
自動同期機能を無効にすることで、バッテリーの消費を抑えることが可能です。
スマホバッテリーを長持ちさせるためのコツとは?
リチウムイオン電池は消耗品であり、経年劣化によって使用できなくなることを意識する必要があります。
その上で正しいスマートフォンの使い方を理解し、使用すれば少しでも長くスマートフォンを利用することができるでしょう。
ここからは、普段使いで意識したいバッテリーを長持ちさせるコツについてご紹介します。
充電回数を意識する
リチウムイオン電池は、500回程度の充放電を繰り返すことで劣化が進むと言われています。
この回数の数え方は0-100%の充電を1回と数えます。
例えば、1日目30%使用して充電。2日目30%使用して充電。
3日目40%使用して充電。この場合、30%+30%+40%で100%を1回として数えます。
2年以上使用したスマートフォンでは、充放電の繰り返しで既に劣化が進んでいる場合も少なくないでしょう。
そのため、充電回数を抑えればバッテリーを長持ちさせることができます。
細かい設定を見直しして消費電力を抑えることで充電回数を抑えるようにしましょう。
品質の高い周辺機器を意識する
充電器や充電ケーブルには、格安でメーカー保障のない製品などが存在します。
品質の悪い製品では電力供給が不安定なものや、安全性が保障されていないものもあるため注意が必要です。
高品質な製品はスマートフォン本体との適合性なども含めて開発されており、効率良く充電を行うことができます。
これはバッテリーの寿命を長くすることにもつながるので、スマートフォンの周辺機器は“質の良さ”を意識するようにしてください。
もしもに備えてバッテリーの健康状態を意識する
2年以上使用しているスマートフォンの場合、いつバッテリーが充電できなくなってもおかしくはありません。
そのため、もしものときに備えてバッテリーの健康状態を把握しておくことが大切です。
一般的に、バッテリーの健康状態は設定画面の「バッテリー」欄から確認することができます。
バッテリー使用量や残量、充放電回数などが表示されているので、現在の状態を理解してより良い使用方法を模索してみてください。
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