MagSafe充電?Qi2?ワイヤレス充電の仕組み

Qi2、MagSafe充電、スマートフォンのワイヤレス充電方法です。
ワイヤレス充電って聞いたことがあるけど何が便利なのかよくわからない。
私のスマートフォンでも使えるの?
そんな疑問にMOTTERUの技術担当がわかりやすく解説します。
◆ワイヤレス充電とは?
◆ワイヤレス充電の仕組み
◆ワイヤレス充電は何が便利なの?
◆ワイヤレス充電の問題点
◆コイルの位置ずれを無くすMagSafe充電やQi2
◆MagSafe充電やQi2の注意事項
◆ワイヤレス充電とは?
スマートフォンを充電する時、AC充電器とスマートフォンをUSBケーブルで接続します。
ワイヤレス充電はこのUSBケーブルで接続することを不要とします。
USBケーブル無しで充電する → ワイヤー(USBケーブル)レス(無し)で充電する → ワイヤレス充電
という意味です。
ワイヤレス充電器にスマートフォンを設置するだけで、スマートフォンを充電できます。
◆ワイヤレス充電の仕組み
ワイヤレス充電器の中にはコイルと呼ばれる導線が入っています。
オレンジ色のグルグル巻いた細い線がコイルです。
スマートフォンにも同じようにコイルが入っています。
ワイヤレス充電は
①ワイヤレス充電器のコイルに電流を流します
②ワイヤレス充電器のコイルから磁束と呼ばれる物が発生します。(電流が磁束に変換されます)
③発生した磁束はスマートフォンのコイルを通過すると電流に戻りスマートフォンを充電します。
これがワイヤレス充電の仕組みです。
◆ワイヤレス充電は何が便利なの?
ではどのような点がワイヤレス充電は便利なのか?
一日の終わりにスマートフォンを充電する方は多いと思います。
例えば、就寝時にスマートフォンを触っている方もいると思います。
さぁ、寝るぞ!となった時、USBケーブルを探してスマートフォンに挿して置く。
ワイヤレス充電はこのUSBケーブルを挿すというひと手間を省きます。
ワイヤレス充電を使うと、ワイヤレス充電器にスマートフォンを置くだけですむのです。
ケーブルを接続すること自体はそんなに面倒なことではないですが意外と便利です。
外出中にスマートフォンのバッテリー残量が少なくなってきた。
モバイルバッテリーで充電するとケーブルが邪魔なんだよなぁ・・・
このような時は、Qi2対応のモバイルバッテリーが便利です。
ピタッとくっつけるだけで、充電を開始。
気が付くとスマートフォンが充電されています。
私が一番便利だと思うのは、車に載った時の充電です。
車載のワイヤレス充電器を使っていれば、そこにセットするだけで充電が可能になります。
スマートフォンをカーナビ代わりに使っている場合など、ワイヤレス充電器に置くだけで充電しながらカーナビとして使うことができます。
◆ワイヤレス充電の問題点
ここまでで非常に便利そうな感じのワイヤレス充電ですが、今までは大きな問題がありました。
それはコイルの位置合わせです。
先ほど説明しましたが、ワイヤレス充電はワイヤレス充電器から出る磁束が、スマートフォンのコイルを通過することで実現しています。
ワイヤレス充電で大切なことは
ワイヤレス充電のコイルとスマートフォンのコイルの位置をぴったり合わせることです。
これによりスマートフォンは発生した磁束を効率よく電流に変換することができます。
ここで質問です。
あなたのお使いのスマートフォンはワイヤレス充電対応ですか?
ワイヤレス充電対応の場合、コイルの位置はどこにありますか?
ハッキリとコイルの位置を答えれる方はほとんどいないと思います。
スマートフォンのコイルの位置が明確に示されていないからです。
AppleのiPhoneシリーズはおおよそリンゴマークを中心にコイルが配置されています。
コイルの位置を外部から確認する方法はありません。
MagSafeシリーズのiPhoneはコイルの周りにマグネットがあります。
このマグネットの位置を確認することでコイル位置を知ることができます。
iPhone 16のマグネットの位置を磁力が確認できるシートで確認してみます。
写真のようにコイルの位置決めマグネットが確認できます。
コイルはこのマグネットの内側にあります。
Androidに関しては、ワイヤレス充電に対応した機種のほとんどがスマートフォンの中心にコイルがあるのですが、
一部の細長いスマートフォンでは中心よりやや下気味に配置されています。
AndroidにはiPhoneのように位置決めのマグネットは無いため、どの機種がどの位置にコイルがあるの?と質問されても私もお答えできないです。
(一部のスマートフォンはX線透過した画像をネットで検索できます。X線透過した画像でおおよそのコイル位置はわかります)
下記の画像は Galaxy s22 Ultra と Pixel 9 を磁力が確認できるシートで確認した結果です。
位置決めのマグネットが無いため、この画像からコイルの位置はわかりません。
Galaxy s221Ultra
Pixel 9
コイルの位置が分からないとワイヤレス充電器のコイルとスマートフォンのコイルをピッタリと一致させるのが難しく、
コイルのずれにより発生した【漏れ磁束】の分だけスマートフォンの電流は小さくなります。
これがワイヤレス充電器の大きな問題でした。
(コイルが大きくずれた場合は、全く充電されません)
◆コイルの位置ずれを無くすMagSafe充電やQi2
今までのQi規格は、スマートフォンとワイヤレス充電器のコイルの中心が一致したときにのみ最大の効率が得られ、
少しでもズレると効率が落ちる問題がありました。
このようなコイルの位置ずれによる充電問題を解決する技術が
・AppleのMagSafe充電
・Qi2
です。
両規格ともにワイヤレス充電器とスマートフォンを磁力により密着させることでコイルの位置ずれを防止します。
AppleのMagSafe充電が先行して開発され、MagSafeの技術を取り入れた新しいワイヤレス充電規格がQi2です。
コイルの位置ずれをなくすことで効率的なワイヤレス充電が出来るようになりました。
◆MagSafe充電やQi2の注意事項
MagSafe充電やQi2をご利用いただくにはいくつかの注意事項があります。
1)お使いのスマートフォンがMagSafe充電やQi2対応に対応しているか確認してください。
全てのスマートフォンがMagSafe充電やQi2に対応しているわけではありません。
お使いのスマートフォンがMagSafe充電やQi2に対応しているか必ず確認してください。
2025年5月現在、日本で入手可能なMagSafe充電やQi2に対応したスマートフォンは
・iPhone 12シリーズ以降のiPhone(iPhone SE2、iPhone SE3、iPhone 16 eを除く)
だけです。
※Androidスマートフォンは2025年5月現在、MagSafe充電やQi2対応機種はありません。
MagSafe充電やQi2非対応のスマートフォンではマグネットによるコイルの位置合わせができないため、MagSafe充電やQi2の動作保証はできません。
2)ケースはMagSafe認証品やQI2対応品を使いましょう。
ケースはMagSafe認証品やQi2対応品を使いましょう。
画像のようなリングが入ったケースです。
非対応のケースを使うとマグネットの磁力が弱まり、充電器とスマートフォンが固定できなくなります。
市販のMagSafe対応リングや、Qi2対応リングをケースに貼ることで、MagSafe充電やQi2対応にすることも可能ですが、
スマートフォンのコイル位置と一致させた正しい位置に貼ることが必要となります。
そのため、MagSafe対応リングやQi2対応リングを貼り付けた場合は、動作保証はできません。
3)ワイヤレス充電は発熱が大きいです。
ワイヤレス充電は発熱が大きいです。
これはワイヤレス充電とスマートフォンが密着しているため、双方の発熱が影響してしまうからです。
充電の最中に こんなに熱くなって大丈夫? と思う方もいらっしゃると思います。
MOTTERUのワイヤレス充電には、温度保護機能があり一定以上高温になると出力を弱めたり、
異常温度を検知すると出力を停止させる機能が入っています。
熱いと思っても安心してご使用ください。
MOTTERUのワイヤレス充電器は、製品企画、設計段階の仕様のチェック、動作テストを日本国内で行っています。
安心・安全に使えるワイヤレス充電器です。
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