実は身近にある「蓄光(ちくこう)」!その便利な仕組みや使い方を解説

私たちの身の周りには、夜間などの暗い場所でぼんやりと光るアイテムが数多く存在しています。これらのアイテムには「蓄光(ちくこう)」という仕組みが備わっており、特別に手を加えなくても暗闇で光を放つことが可能です。
そんな蓄光という技術ですが、どのようにして光を放っているのでしょうか。また、蓄光製品にはどのような活用方法が考えられるのでしょうか。
そこで今回は、蓄光の仕組みや利用方法、メリット・デメリットについて解説します。蓄光を利用したおすすめのアイテムもご紹介するので、ぜひご活用ください。
蓄光(ちくこう)って何?光る仕組みを知ろう
蓄光はどのくらい光り続ける?蓄光のメリット・デメリットも紹介
蓄光を使ったアイテムをチェック
MOTTERUの蓄光アイテム
蓄光(ちくこう)って何?光る仕組みを知ろう
はじめに、蓄光とはどのような技術であるのかを確認していきましょう。混同しやすい「夜光(やこう)」との違いや、その他の光る技術についても解説します。
蓄光は、太陽光や蛍光灯などが放っている光エネルギーを吸収し、その蓄えたエネルギーを利用して一定時間光り続けることができる技術や物質を表します。蓄光の材料には、人体に悪影響のない物質が使用されているので、安心して活用することが可能です。
具体的には、硫化亜鉛やアルミン酸ストロンチウム、有機蓄光といった材料を使用します。亜鉛系は玩具や安価な装飾品、ストロンチウム系は標識や時計、有機蓄光はアクセサリーや衣類のプリントなどに用いられます。
蓄光が光る仕組み
蓄光が光る仕組みを簡単にまとめると、以下のステップになります。
ステップ | 詳細 |
①光エネルギーを吸収する | 太陽光や蛍光灯などから光エネルギーを吸収する |
②エネルギーを蓄える | 吸収したエネルギーを蓄光製品の内部に蓄積する |
③エネルギーを使って発光する | 蓄えたエネルギーを放出し、一定時間光る |
蓄光製品は、外から光を吸収することでエネルギーが高まり、自ら発光する「励起(れいき)状態」になります。励起とは、原子や分子が外部からエネルギーを受け取り、もとのエネルギーの低い状態から高い状態へ変わることです。
蓄光製品は、実は光エネルギーを吸収すると明るい場所でも光っているのですが、強い光ではないため周りが暗くなることによって光を認識することができます。
夜光とは
蓄光と混同しやすい技術・物質に「夜光」があります。夜光は、発光物質に影響を与える刺激物質を利用することで、外部からエネルギーを受け取らなくても自ら発光することができる技術や物質です。
刺激物質には、ラジウムやトリチウムなどの微量な放射性物質が使われていました。放射性物質は人体への悪影響が懸念されるため、近年夜光は使用されなくなっています。
蓄光や夜光以外の光る技術
蓄光や夜光以外にも、私たちの身の周りには「光る技術」が多用されています。例えば「蛍光材」は、ある物質に光が当たった際、その光を吸収し明るく発色することが可能です。蛍光材が放出する光の波長によって認識される色が変化するのもポイントです。
また「反射材」は、ある物質が光を吸収することなくそのまま反射することで明るく見えます。夜間などの暗い場所でも遠くから明るく見えるので、事故防止や注意喚起に役立っています。
蓄光はどのくらい光り続ける?蓄光のメリット・デメリットも紹介
蓄光は、どのくらいの時間光り続けることができるのでしょうか。メリットやデメリットについても考えながら、蓄光の特徴を理解していきましょう。
蓄光製品がどのくらいの時間光り続けることができるのかどうかは、その製品がどんな蓄光材料を利用して作られているのかがポイントになります。
一般的に、蓄光製品は亜鉛系の蓄光材料よりもストロンチウム系の蓄光材料の方が長時間発光します。十分に光エネルギーを蓄えられた場合、ストロンチウム系の蓄光製品では10時間以上光り続けることも可能です。ただし、ストロンチウム系の蓄光材料は、亜鉛系と比較して高価な傾向があります。
蓄光のメリット
蓄光は、電気や乾電池などの電源が無くても光を放つことができます。蓄光効果は半永久的に活用できるので、環境にもやさしい仕組みといえるでしょう。
また、災害で停電などのトラブルが発生した場合、蓄光製品があれば暗闇でも安全を確認することができます。特別なメンテナンスも必要ないので、長期的に使用する製品に蓄光効果が備わっていると安心です。
蓄光のデメリット
蓄光は、太陽光や蛍光灯など外部の光エネルギーを利用して光る仕組みであり、明るさや発光時間は光の吸収量に左右されます。そのため、日光が届かない場所では使いづらく、十分に効果を発揮できない可能性があります。
また、蓄光は現時点では色のバリエーションが少なく、好きな色を選べないこともデメリットといえます。ただし蓄光の研究は日々進んでいるので、将来的にはさまざまな発光色が登場するかもしれません。
蓄光を使ったアイテムをチェック
ここからは、蓄光技術を活用したアイテムをご紹介します。日常生活を豊かにする製品から、アクティビティに使える製品、安全対策に使いたい製品まで幅広くチェックしていきましょう。
アクセサリー
蓄光効果を持つアクセサリーを身に着ければ、ダンスパーティーなどの暗い場所で人目を引くことは間違いありません。話しかけられるきっかけや、話題のネタにも繋がるでしょう。
例えば、結婚式の披露宴にゲストとして参加する際、蓄光のネックレスを身に着けていたとします。披露宴ではムービーを映す時や新郎新婦の入退出時に会場が暗くなる場合が多いので、やさしい光を放つネックレスは会場を引き立てます。
ネイル
最近では、蓄光効果のあるネイル素材も登場しています。ネイルは1か月ほど装着することができるので、日常的に蓄光をファッションに取り入れることが可能です。就寝前など、暗い部屋で自分の爪が光っているのを目にすると、楽しい気持ちで眠りにつくことができるかもしれません。
時計・腕時計
暗闇で光る時計や腕時計は、代表的な蓄光製品のひとつです。大手ブランドの時計や腕時計でも蓄光素材が用いられている場合が多く、暗い場所で簡単に時間を確認できます。
また、蓄光で光る時計はスポーティーな印象を与える効果もあります。昼と夜で異なる表情の時計を楽しみたい方は、購入する前に蓄光機能を確認してみてください。
ストラップ
「ものをすぐに失くしてしまう・・・」「スマホをどこに置いたか忘れてしまう・・・」という方は、蓄光素材のストラップがおすすめです。失くしたくないものにストラップを付けておけば、暗闇でも探しやすくなります。
最近では、スマホを首にかけるためのストラップも人気です。手ぶらでスマホを持ち歩くことができるので、紛失やシャッターチャンスを逃す心配がありません。
釣り道具
釣りは、早朝や深夜など暗い時間帯を狙って楽しむ方の多いアクティビティです。一方、暗い場所では足を踏み外して溺れるリスクもあり、エサを針に付ける作業も安全に行う必要があります。
そのため、蓄光効果を持つ釣り道具やライフジャケットはとても重宝されます。蓄光ライトや蓄光ルアーは100円均一などでも販売されているので、ぜひ釣りの際には蓄光アイテムを用意してみてください。
蓄光テープ
防災や安全対策のため、街の中には目印となる蓄光アイテムが数多く備えられています。普段は何気なく通り過ぎている場所でも、よく見ると蓄光で光る標識や目印が設置されているかもしれません。
家庭でも安全のために蓄光アイテムを準備しようと考えている場合は、手軽な蓄光テープがおすすめです。蓄光テープは自由な長さに切って貼ることができ、階段や廊下、扉などに貼っておくと停電時も安心です。
ケーブルバンド
充電ケーブルなどの小物は失くしやすく、どこに置いたかつい忘れてしまうものです。そんな時は、蓄光タイプのケーブルバンドを付けておくと、無駄な捜索時間を省くことができます。充電ケーブルはもちろん、文房具やカーテン、大切なものの目印としてもケーブルバンドを活用してみてください。
ケーブルバンドには「使い切りタイプ」と「何度でも着脱可能なタイプ」があります。ケーブルを広げたりまとめたりする場合には、着脱可能なタイプがおすすめです。また、ケーブルバンドの素材も幅広く、例えば柔らかいシリコン素材なら、暗闇でも怪我の心配なく触ることができます。
MOTTERUの蓄光アイテム
シリコンショルダーストラップ 自由に長さ調整できる 3way 全5色(MOT-STRAP01)
※ホワイトのみ蓄光モデルです
・手ぶらでスマホを持ち運べる
・好みで変えられる3wayストラップ
・便利なアジャスター付き
・付け外しも簡単なストラップホルダー
・さまざまなスマートフォン機種でつかえる
・肌触りのよいシリコン製
・いろんなシーンで手放せない
sofumo ソフトタッチ シリコンケーブルバンド 蓄光 夜行 暗闇で光る 10本セット 各2色 4つ穴タイプ 繰り返し使える (MOT-CBBAND06)
・暗い場所でも「ケーブルがパッと見つかる」
・光を蓄えて約2時間光る
・この柔らかさと手触りがクセになる、まとめやすさ
・4個の留め穴で、色々な太さに調整しやすい
・さらに自由に組み合わせて、長さ延長もできる
・暑さにも寒さにも強い
・誰でも簡単4STEP
・アイデア次第で使い方いろいろ
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